《10月28日追記》
『COMODO』 LIFEブック、約2年ぶりとなる新刊のお知らせです。
10月27日発売!
『受け継ぐ暮らし ~より子式・四季を愉しむ家しごと』
1480円+税/B5サイズ/128ページ/フルカラー
坂井より子さんの初の著書となります。
・五感を大事にすること
・食べること
・最初にがんばること
を大切な軸として「日常」をはぐくむより子さんの暮らし。
自然に恵まれた土地で静かに暮らすより子さんの四季の家しごとを追い、アイデアに満ちた日々に密着。
そのなかでご教示いただいた数々の知恵を1冊にまとめました。
主婦歴40年を超える家事のベテランだからこその、家族とたのしむ"四季を感じる料理"、味噌や梅干しなどをはじめとした"わが家の味の作り方"、気持ちがラクになる"家事の進め方・向き合い方"、"ハウスキーピング"、"ものとうまくつきあう方法"などまで満載です。
《 1年半をかけた撮影の写真の点数はおよそ数千枚にのぼりましたが、誌面でお見せできるのはほんの一部 》
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家庭でつくるおせちのはなし |
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畑で採れたものを食べる |
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身体にやさしい梅干しづくり |
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寒い季節には自家製のみそを仕込む | |
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(「自己紹介に代えて」より一部抜粋)
私たちの時代は,便利なレトルト品も電子レンジもお総菜のお店もなくて,なんでも手作りするしかなかったけれど,今の時代は物や情報があふれているぶん,自分にあう方法がわかりにくかったり,敷居が高くなったりしているのかもしれません。たとえば,おだしをとるにしても,料理の本に載っている一番だしは料亭でプロがする方法。毎日のお味噌汁にはちょっとぜいたくだし,手順も面倒。おうちのだしは,もっと大雑把でいいのです。
私が教室でお教えするのは,主婦が作る家庭料理です。材料はおうちにあるもの,いつも手に入るもの。味つけは,最初はレシピ通りだったとしても,家族の好みに合わせて少しずつ変えながら,家庭の味,母の味を作っていきましょうと,お伝えしています。物が豊富な時代だからこそ,うちだけの味の尊さを思わずにいられません。そして,主婦がお料理をするのは毎日のことですから,少し
でもラクに,楽しくなるように,アイデアをお伝えしています。名前も「たのしい料理教室」とつけていたほどです。
(中略)
人生の第二ステージが充実するなかで,ある若い方々とのご縁から,東京・渋谷区「かぞくのアトリエ」で,〈受け継ぐ暮らしの教室〉というテーマのお話し会を開くようになりました。参加してくださるのは,小さな赤ちゃんを連れた若いお母さん方です。
みなさんの暮らしが,より安心で健やかなものになるお手伝いができたらと,長年の主婦経験で実践してきたことをお伝えしています。そのご縁がまた,この本の出版にもつながりました。私が作るお料理や家事の工夫は,どれも簡単なことばかりですが,日本人が馴染んできた味を繰り返しながら,その土地で採れた旬のものを食べる―― 自然に寄り添う暮らしを大切にしています。まずはひとつずつ,気になることから試していただけたら,とてもうれしく思います。
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デザインは矢部綾子さん、取材と文は本シリーズの『衣類ケアブック』『身軽に暮らす』でもお世話になっている石川理恵さん、写真は高橋京子さん、進行はmotherdictionaryの桑原紀佐子さんです。
ほかにもたくさんの方々にご協力いただいて完成した本書です。
本書を手にとってくださった方により子さんのあたたかい人柄を感じていただけるよう、心を砕いて編集を進めました。
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暮らしとおしゃれが結びついています |
コラムでは、さらにより子さんを掘り下げるべく、よそいき着の見立てやこれまで集めてきた食器類、一日の時間割などもぎゅっと詰め込みました。
また、11月にはイベントにも登場されますので、ぜひ足を運んでお話する機会としていただけたら。
こちらでもイベント情報を随時更新します。