2012年3月21日水曜日

COMODO:『10年着るための衣類ケアブック』発売間近です

ごぶさたの更新となってしまいました。

気がつけば梅も咲きはじめ、もうしばらくすると桜の季節になりますね。

このころは、洋服も厚手のウールコートからスプリングコートなどの軽めの素材に変わり、
なんだか明るい色の洋服が着たくなる、そんな時期です。
そして、花粉症を持つ人にとってはたいへんつらい「春」の訪れです。

暖かくなってくるこれからの季節、「衣替え」の手引きとしてもおすすめしたいCOMODO
ケアシリーズ・春の新刊をご紹介します。

<衣類のケア>についてまとまった1冊、
10年着るための衣類ケアブック(石川理恵/取材・文)が発売となります。

COMODO『10年着るための衣類ケアブック』
今回、さまざまな方への取材にわたしも同行しました。 
洗濯や服のケアについての思いこみに気づき、またあらたな発見もたくさんありましたが、
なによりいま役立っているのが「お湯」での洗濯。
汚れが落ちやすく、洗剤の落ちもいい。
また、色もぬけにくいという利点有。衣類を洗うときはこれが定番となりました。

洗濯のプロであるクリーニング店がいち押しする、このお湯洗い。
お風呂の残り湯には、汗や垢がふくまれているので余計な汚れがあらたに付着するため
おすすめできませんが、本書ではお湯での洗濯ポイントを重点的に解説しているので、
ぜひともご覧ください。
  もちろん、なにを洗うにしてもお湯がいい! というわけではないのですが。


お湯洗いをてはじめに、
「大切な洋服を長持ちさせたい」という本書のコンセプトに基づいて、
 <自分流の洗い方、しまい方、直し方>を構築するヒントが得られればとおもいます。

着たら毎度クリーニングに直行、という洋服も、自宅でほんのひと手間をかけるだけで、長く着ることができるかもしれません。

(編集部A山)

2012年2月3日金曜日

小林弘人さんと林千晶さんのイベント PUBLIC TALK #1[パブリック×シェア]

さる2月1日に、OpenCUとNHK出版主催によるトークイベント、『PUBLIC TALK #1[パブリック×シェア] 小林弘人×林千晶』が行われました。

『フリー』『シェア』に続く監修書として『パブリック』を、さらに自著『メディア化する企業はなぜ強いのか?』を著した小林さんと、ロフトワーク代表にしてクリエイティブ・コモンズ アジア責任者の林さんのお二人で、いまやインターネットだけではなく、ビジネスや社会制度の面においても大きな潮流となりつつある「シェア×パブリック」の可能性について、存分に語り合おうというイベントです。

ちょっとアルコールも入りつつのカジュアルスタイルのイベントでしたが、日欧のパブリック感の違い(日本だとパブリックは"お上のもの"だが、欧米では"わたしたちのもの")、法人も個人のレベルまで目線を下げパブリック化していくべきであろうこと、オープンガバメントの事例、モノからモノ以外のもの(時間や責任など)へシェアの輪はひろがるだろうというお話、シェアとは自分を拡張することであること、……など、示唆に富むお話が聞けてたいへん有意義でした。

当日の様子はUstreamでもアーカイブされていますので、ライブでご覧になれなかった方もぜひチェックなさってはと思います。
まとめサイトや、感想・レポートの共有ページも用意されています。


2012年1月26日木曜日

有隣堂さま「スゴフェア」に出品

ただいま、有隣堂AKIBA店さま中央イベントスペースで、「スゴ編。フェア」というブックフェアを開催しておられます。
これは有隣堂さまのHPによれば、

スゴイ編集者によるスゴイ本のフェア。スゴフェア。

ロングセラー・ベストセラーを手がけてきたスゴ腕の編集者=スゴ編が、自身の担当作から選りすぐりの書籍をセレクト!
普段は表に出ることのない「編集者」という視点で本を選んでみるのはいかがでしょうか?どれも間違いのないのない本ばかりです!
総勢22社、33人のコメント、プロフィールを載せた小冊子を無料配布中です!

とのこと。この「スゴフェア」に、不詳A藤も推薦書を寄せさせていただいております。
A藤は、べつにスゴいわけでも、ベストセラーを手がけているわけでもないのですが、なぜかお声が掛かり、厚顔にも末席を汚させていただくことにした次第です。
いろいろ迷ったすえ、私からは、

小林弘人『メディア化する企業はなぜ強いのか?』
小田嶋隆『地雷を踏む勇気』
岩田健太郎『ためらいのリアル医療倫理』
釈徹宗『キッパリ生きる!仏教生活』
内田樹『最終講義』

の5冊を推薦させていただきました。担当した本から「◎冊選べ」というのは、編集者にとってなかなかむずかしい選択であります。



A藤のセレクション
棚はこんな雰囲気です。裏、側面にも本が


このフェア、2月25日まで開催されているとのこと。秋葉原近辺にお出向きの際には、ぜひお立ち寄りのほどを。

2012年1月19日木曜日

フリー、シェア、その先にあるもの

生きる技術 A藤です。おかげさまで売れ行き好調につき重版決定しております『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の著者 小林弘人さんは、ご存じのとおり、『フリー』『シェア』『パブリック』の監修・解説を手掛けられていますが、その「三部作」すべての担当編集者である @matchan_jp さんが、ご自分のブログで「フリー、シェアの次に何がくるのか?」と題したアーティクルを書かれております。

昨年11月にジェフ・ジャービスの『パブリック』を刊行し、3年前からの『フリー』『シェア』と続いた緩やかなシリーズもめでたく完結(?)したわけですが、時を同じくして、この3冊の監修・解説をしていただいたこばへんこと小林弘人さんの新刊『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(サブタイトルは「フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識」)や、糸井重里氏が監修をした話題の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(帯のキャッチは「フリーでシェアでラヴ&ピースな、21世紀のビジネスモデル」)、さらに「Free論者」として活動する岡田斗司夫氏の『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』や翻訳書で『ぼくはお金を使わずに生きることにした』といった刺激的なタイトルなどが出揃い、いわゆるフリー、シェアという流れも深化しつつあるように感じます。そこで、僕なりに、その次に来るものを整理してみようと思います。

誰もが気になるフリー、シェア、さらにその先にあるものについての考察は、 @matchan_jp さんの力の入ったブログをご参照いただければと思いますが、ここにあげられている書籍の文脈をおさえておくことは、今後ビジネス(それが貨幣と結びつくものであれつかないものであれ)にかかわる人間にとっての、大きな財産になるにちがいないものだと思います。

さらに言うならば、こと「いまここにあるビジネス現場」で効力を発揮するという点においては、『メディア化する企業はなぜ強いのか?』は、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』と並んで、ビジネスの新常識を伝える双璧のテキストと勝手に考えております。

未読の方におかれましては、もろもろまとめてオススメする次第です。

2012年1月16日月曜日

『メディア化する企業はなぜ強いのか?』重版決定いたしました

昨年12月はじめに発売いたしました、小林弘人著『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の重版が決まりました。皆様のご愛顧に感謝いたします。
本書については、すでにブログなどでいろいろご紹介いただいておりますが、そのうちのいくつかを以下にまとめさせていただきます。

Z会寺西隆行さん 「和顔愛語 先意承問」
「マーケティング」や「Web」の視点で、僕のブログを「学び」の対象としてご覧戴いている方!久々に強制します、「これ、買えっ!」と(笑)


広瀬幸泰さん 「オルタナティブ・ブログ」
メディア化戦略は、真の意味で市場に自分の身を置いた立場でものを考えることを要求するものになるのだと思う。


中原淳さん 「nakahara-lab.net」
日常的に、企業・組織が「メディア」として、自らの存在意義・レゾンデートル、メッセージを発信し、ユーザーの中に「共感」を生み、そこで生じた水平的な人的集合(コミュニティ)の中で、循環的な生産 - 消費活動を可能にすることが求められている、ということなのだと思います。それは否応なく - つまりは経営者や広報担当者が望むと望まないとに関わらず - 近い将来の「経営課題」になると、僕は思います。


gamellaさん 「フューチャーインサイト」
まぁ、そんな訳で、この本を読むことで、企業の広報担当が学べることといえば「ソーシャルメディアマーケティングで劇的な効果を上げる」と、言ってくる怪しげな人or企画にだまされないで済む、という点に尽きるかと思います。


rashitaさん 「R-style」
冒頭に企業向けのマーケティング戦略の本であると書いたが、本書はこの企業を「個人」に置き換えて読むこともできる。というか、私は一応「個人」で生計を立てているのでその視点で読んだ。


tokurikiさん 「tokuriki.com」
そういう意味でこの本は、自社のメディア化の可能性について真剣に考えたい方には、参考になる点が多々ある本だと思います。


さらにツイッターでもさまざまなご高評をいただいておりますが、なかでも驚いたのは、大阪にある劇場寺院「應典院」の代表、秋田光彦さんによる以下のツイート。
https://twitter.com/#!/mitsuhikoakita/status/157110628417413121

檀家がいない、お葬式をしない、鉄とガラスとコンクリートで出来た劇場寺院として知られ、演劇・映画の上演・上映、講演会、コンサートなどの催しを積極的に行っている「應典院」の代表に、『メディア化する企業~』を読んでいただけたとは、うれしい驚きでした! やはりメディア化の波は、企業だけにとどまらないようです。

また紙媒体でも、「日経ビジネスアソシエ」2012年2月号、「東京IT新聞」2012年1月17日号で、それぞれご紹介いただいております。「日経ビジネスアソシエ」のほうは、短評ながら、東京R不動産スタッフによる『だから、僕たちはこの働き方を選んだ』や、気鋭の歴史学者 與那覇潤さんの『中国化する日本』と並んでの紹介がうれしいです。




 「日経ビジネスアソシエ」(上)と「東京IT新聞」(下)


などなど、発売1カ月を経て反響が広がりつつあります本書、未読の方もぜひ書店でお買い求めください。

2011年12月15日木曜日

いろいろとランクイン

「生きる技術」分室のA藤です。
 11月はじめに刊行しました、小田嶋隆『地雷を踏む勇気』(生きる技術!叢書)が、「ダ・カーポ」の選ぶ「今年最高の本!」で、『スティーブ・ジョブズ』に続く第4位に選ばれました。


 新聞・雑誌の書評担当者によるアンケートから選出とのことで、フィクション、ノンフィクション含めてのなかでの4位は、たいへんありがたいお話。「震災後の日本人の生き方のヒントになりそうなコラム」「どう捉えればよいのかわからない事象に直面したときの心細さに対する、またとない処方箋」との評もうれしく受け止めました。
 ミシマ社代表の三島邦弘さんからも、「2011年、最高傑作です。間違いないです!」とツイッターでご高評いただいておりますこの一冊、まだお読みでない方も、今年の総決算の読書としてぜひ。

 一方、11月末に刊行いたしました、小林弘人著『メディア化する企業はなぜ強いのか?』も好調な出足で、ブックファースト渋谷店さんでは、ビジネス書ランキングの7位にランクイン(12/8)。しかも、著者の小林さんが監修・解説を務める話題書『パブリック』と並んでのランクインで、こちらもありがたいかぎりです。


 また、丸善丸の内本店さんでは、フリー、シェア戦略を40年前から実践してきた伝説のバンドのビジネスモデルを分析した『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』との併売がなされておりまして、「さすが、わかっていらっしゃる!」とご担当者さまに脱帽の思いであります。さらにその下の段には、『だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル』も。
 実は『メディア化する企業は~』の冒頭は「東京R不動産」についてのエピソードから入るのですが、ちょうど時を同じくして、その東京R不動産のメンバーが書いた本が発売になるのも、いいシンクロニシティ。これらをまとめた「文脈棚」が広がると、おもしろい展開になるのではないでしょうか。

2011年12月5日月曜日

『ロングトレイルという冒険』ご紹介いただきました!

現在発売中の「エココロ」(株式会社エスプレ)に、
加藤則芳著『ロングトレイルという冒険 歩く旅こそぼくの人生』をご紹介いただきました。
評者はモデルのKIKIさん。


ロングトレイルという冒険』は、数々の縦走を歩破してきた著者がロングトレイルへの強い思いとその醍醐味を写真とともに紹介し、森へ荒野へといざないます。


同時期に平凡社より刊行された『メインの森をめざして-アパラチアン・トレイル3500キロを歩く』(写真左)は、アメリカ三大トレイルのひとつ、バックパッカーの聖地アパラチアントレイルを歩破した記録。600ページを超える大ボリュームのノンフィクションで、著者の背中を追いながら歩く気分を味わえる一冊。

どちらも、ロングトレイルの愉しみや奥深さを伝え、ジョン・ミューアやソローをはじめとするアメリカの自然思想の根幹とトレイル文化のかかわりを知ることができます。

ぜひ、あわせて一読ください。


加藤則芳さんは、バックパッキングの第一人者として、またネイチャー・アウトドアライターとして、国内外のアウトドア、国立公園、自然保護、そしてロングトレイルなどをテーマに数多くの著作を上梓されてきました。

現在、重い病と闘いながらも日本でロングトレイルをつくるプロジェクトを積極的に進められています。
活動報告は以下のサイトでご覧ください。

加藤則芳 ロングトレイルを行く -- 管理者:家人

Backpacker's almanac
 
(編集部・A山)