2011年8月25日木曜日

9月新刊の予告です

 「生きる技術!叢書」、9月の新刊の予告です。

 今回お届いたします本は、岩田健太郎著『ためらいのリアル医療倫理』。
 このタイトルをみてピンとこられた方、かなりの「タツラー」とお見受けしました。
 そうです、このタイトルは、内田樹先生の物書きとしてのデビュー作、『ためらいの倫理学』からいただいたもので、

   自分の正しさを雄弁に主張できる知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性のほうが、
  私は好きだ。(内田樹『ためらいの倫理学』)

という「ためらいの姿勢」を、正しい・正しくない、白か黒かの二元論でつい語られがちな医療の分野にあてはめて、考察してみようというものです。

 著者の岩田健太郎先生は、神戸大学大学院医学研究科の感染症医で、数多くの医学専門書のほか、最近は『「患者様」が医療を壊す』『予防接種は「効く」のか?』などの医療系読み物も手掛けられている駿英。内田先生の『最終講義』のなかでも、「ブーンという回転音が聞こえる」くらい頭の回転が早い人の一人として、登場されています。

 今回、帯文をご本家の内田先生にお願いしているのですが、一足先にゲラを一通り読まれた先生より、下記のようなツイートをいただきました。


 もちろん、担当編集者 A藤も、その面白さについては太鼓判を押させていただきます。

 現在、編集の追い込み作業を鋭意続行中ですが、ブックデザインなども確定しましたら、もう少しくわしい情報とともにお知らせするとして、とりあえず第一報アナウンスさせていただきました。9月23日発売予定です。ご期待ください。