昨年11月にジェフ・ジャービスの『パブリック』を刊行し、3年前からの『フリー』『シェア』と続いた緩やかなシリーズもめでたく完結(?)したわけですが、時を同じくして、この3冊の監修・解説をしていただいたこばへんこと小林弘人さんの新刊『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(サブタイトルは「フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識」)や、糸井重里氏が監修をした話題の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(帯のキャッチは「フリーでシェアでラヴ&ピースな、21世紀のビジネスモデル」)、さらに「Free論者」として活動する岡田斗司夫氏の『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』や翻訳書で『ぼくはお金を使わずに生きることにした』といった刺激的なタイトルなどが出揃い、いわゆるフリー、シェアという流れも深化しつつあるように感じます。そこで、僕なりに、その次に来るものを整理してみようと思います。
誰もが気になるフリー、シェア、さらにその先にあるものについての考察は、 @matchan_jp さんの力の入ったブログをご参照いただければと思いますが、ここにあげられている書籍の文脈をおさえておくことは、今後ビジネス(それが貨幣と結びつくものであれつかないものであれ)にかかわる人間にとっての、大きな財産になるにちがいないものだと思います。
さらに言うならば、こと「いまここにあるビジネス現場」で効力を発揮するという点においては、『メディア化する企業はなぜ強いのか?』は、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』と並んで、ビジネスの新常識を伝える双璧のテキストと勝手に考えております。
未読の方におかれましては、もろもろまとめてオススメする次第です。